現役最高齢の歌舞伎俳優中村小山三さんがなくなった。

享年94歳。

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http://matome.naver.jp/odai/2142831410680567901/2142836402811395703より

歌舞伎界の生き字引と言われる存在だった。

1920年(大正9年)8月20日東京浅草生まれ。

4歳で三代目中村米吉(後の17世中村勘三郎)に入門した。

なんでも姉に連れられて入門したそうだ。

そしてずっと中村家の弟子という存在だった。

世襲制の歌舞伎は一般から来た人は主役になれないそうだ。

弟子とは脇役をこなしつつ衣装や小道具など

裏方の仕事もしなければならない。

それをずっとこなしきたけど、最近は歌舞伎ファン

特に中村屋ファンにとって注目される存在になってきた。

それからかなりの毒舌家で先代に向かってその奥さんを

酷評したりしてました。

入門の初日にお師匠さんにバーカといった人ですからね。

さて小山三さんは生涯独身を貫いたけどいったい

どうしてなんでしょうか?

中村小山三さん独身だったわけは



30歳を過ぎた時自分は裏方に徹して歌舞伎界で生きると

決意したそうだ。

小道具の受け渡しや衣装を整える後見の道を極めようとしたという。

それに集中するために独身を貫いたという説が有力だけど。

坂東玉三郎もずっと独身だったね。





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中村小山三さんの歌舞伎会への大きな貢献




中村小山三さんは文化長官表彰や第35回松尾芸能賞功労賞を受けている。

長年の功績に敬意をはらってのことでしょう。

大正9年生まれのひとといえば

有名人で存命中のひとは阿川弘之さんと原節子さんぐらい

になってしまいましたね。

森光子さんや川上哲治さんや山口淑子さんも

大正9年生まれですね。

中村小山三さんは『東海道四谷怪談』の宅悦女房が当たり役だった。

按摩師の宅悦の女房って地味な役だけど。

ことしの1月の一本刀土俵入が最後の舞台となった。

中村小山三さんのご冥福をお祈りします。





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